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小屋入り・場当たり

稽古M

写真は「許されざる者」ー幻の帝國ー稽古一シーンです。

★さて本日は小屋入り(会場のタックス1179)しました。

★セットを組んで、灯りを仕込み、音響のテストをして、夜7時から場当たりを行いました。

★よく「場当たり的な」という言葉がありますが、演劇にとっての「場当たり」とは大変重要な事で、各場の照明と音響と演じられる芝居を初めて合せて行くという作業なのです。

★これは暗転の時音が2、3秒ずれても、照明がほんの瞬間遅れても、役者の退場が1秒早すぎても、もう一回元に戻ってやり直すと言うのが場当たりであります。

★大体小生の本は、今回のようなテンスが次々に進んで行ったりする場合、場面の切り替えがやたらに多いので、それだけ場当たりは時間がかかり、大変なエネルギーと柔軟な行動が必要になります。

★旨くタイミングがあっても、照明の色が演出的に気に入らなかったり、舞台のセットの状態に不具合があるとその場でやり直ししたり、役者の位置や演技が違うともう一回やり直しとなります。

★場合によっては場当たりで、左右の位置が全く変わってしまう事もあります。

★ですから世に言う舞台稽古は通して本番と同じように芝居をつづけるのですが、場当たりはかなり全員の辛抱と忍耐と想像力が試されると言う場であり、時間なのです。

★なんでいい加減にすぐかえたり、いきあたりばったりに何かを行う言葉「場当たり的に」になるのかが疑問です。

★そういえば、お芝居とか演技とか演出という言葉自体もあまり良いようには使われません。

★ま、そこらが芝居とか演劇が相変わらず世間の実業とは違う虚業であり、それゆえ差別の対象になっているのかとかそんな事を考えている場合ではなく、皆大変な一日でした。

★ほんの5分の1ほどで終わった場当たりの続きを明日はして、その後通しの舞台稽古をやる予定です。

★いよいよ、明後日10日木曜日が泣いても笑っても初日の舞台です。

★雨なく、少しでも多くの観客の方が来ていただける事を願うばかりです。

★後一日で舞台だよベイビー!


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theme : 演劇・劇団
genre : 学問・文化・芸術

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プロフィール

G.C(グランド・キャノニオン)

Author:G.C(グランド・キャノニオン)
G.Cことグランド・キャニオン・ビリーブ・ミーこと高貴な谷、つまり 高谷信之のこれはブログです。

G.C(ジードットシー)は1972年からNHKラジオドラマを約80本書き、映画、テレビ中学生日記等主にNHkのシナリオを手掛ける。【ラジオドラマ】「枝の上の白色レクホン」では、芸術祭大賞をとり同じく『天主堂』ではギャラクシー賞優秀賞をとる。
また若者たちと劇団ギルドを1999年に立ち上げ、20年続け、37回公演で2018年秋解散した。70代後半に向かい、演劇のプロジェクト、あくなき、小説・演劇・シナリオの挑戦創造に賭けており、また日本放送作家協会の理事は岩間良樹理事長の時代より20年以上続けた。
他に長崎県諫早図書館・壱岐未来座等のシナリオの書き方、演劇の演出講師、指導等もしている。

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