向日葵という芝居

★壱岐、原(はる)の辻遺跡。
★さて、本日は夕刻、西荻窪の2+1という小劇場に、向日葵という芝居を観に行きました。
★これは30年近く前やっていた「八騎人」(はっきじん)という演劇集団で何回か出演してもらったIさんが中心になってやっている劇団で、彼女の書き下ろしの芝居で出演もしていました。
★当時は彼女は19歳とか20歳で、まだ海の物とも山の物ともつかないような状態で、こんなに長く芝居を続けてやっていくようには思えませんでした。
★正直2、3年芝居をやって、やめて結婚したり別の世界に行ってしまうんだろうなくらいにしか思えなかったのです。
★でも、今は時々シャンソンをライブで歌いながら、2+1としては学校周りの芝居もして、アトリエを西荻にちゃんと持ち芝居も自ら書いて演じています。
★その才能とエネルギーには感心するばかりです。
★芝居はチェホフの「かもめ」を下敷きにして日本の西荻を舞台にした作品に仕立てあげたものです。
★作品はそれなりに面白かったけれど、やはり彼女の演技が光っていました。
★女優さんも年月が経つと大化けすることがあり、驚嘆するばかりです。
★彼女のすごいところはこの東京で他のバイトをせず、自分の歌と学校周りの仕事によって時分の好きな芝居を成立させている事です。
★中々いません。こういうやり方で日本の貧しい演劇状況を乗りきるエネルギーと才覺には、頭が下がります。
★アトリエの為、芝居が終わってからお客さんと一体となっての打ち上げ。これも実に楽しい芝居のやり方です。
★なんとなくうらやましくなって、西荻の駅の近くまできて、傘を忘れて来た事に気づきました。
★取りに帰るのもおっくうだし、どうせ拾った傘なので、とあきらめました。
★子供の頃、5人兄弟で貧乏だったので、小生は長男だったので、傘は買ってもらえず、雨の日は傘なしで走って学校への行き帰りをしたものです。
★それからみると、50年以上経ったとはいえ、己の傘を忘れ、それを取りにも帰らない小生はもう駄目だなと思ったりします。
★その駄目さ加減を次回作へのエネルギーとして書くしかないか……
★だよなベイビー!
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