ふるさとのない者

★写真は相変わらずの夏の雲です。
★さて、本日は陽が傾いてから、クーラーの排水用のホースが具合がよくないので、駅の向こうのホームセンターにそれを買いに行きました。
★自転車で暫く行くと汗ぐっしょりであります。
★心なしか町は空いているような気もします。
★小生は東京生まれで、大学時代から半世紀は東京に住んでいて、まあ、東京がふるさとのようなものなのだけれど……
★子供の頃育ったのは信州の須坂といところに小3の途中まで、その後は静岡の清水と静岡市を転々としたので、子供時代のふるさとはまあ静岡で、一番友達が多いのも静岡なのですが、ふるさととはちょっと違うような気もします。
★家人もまた東京で生まれたのだけれど記憶の無い時代に大阪で育ち、小学校高学年で鶴見に越してきたので、これまたふるさとは何処かといえば、どこでもなく、むしろ子供の頃夏休みにいつも行っていた岡山の方がなつかしいといいます。
★墓は青山墓地で東京なのだけれど、小生も家人も既に両親は鬼籍に入っているので、色々考えるとこの時期つまりお盆の時期は帰る処つまりふるさとはないのです。
★ふるさととは正に今住んでいる処でしかなく、かようにボヘミヤンというかデラシネ(根なし草)のごく少数の日本人にとっては、ある意味お盆の大騒ぎは羨ましくもあり、呆然とする何日かであります。
★お正月はそれほどふるさとという感覚は強くないのですが、お盆は特別のような気もします。
★お盆はご先祖様もお迎えして、ふるさとで一家一族が邂逅するという風習からかもしれません。
★それならばせめて墓参りに行けばいいのですが、家がクリスチャンだったため、記念会という毎年先祖に祈る会は秋にあり、12月の末には墓参りに行くのですが、お盆にお墓に行くという習慣はあまりないのです。
★せめて、空いた東京の街を散策してたのしんでもよいのですが、今年は書きあげなければならない作品が犇めいていて、それも出来ません。
★そんなこんなで、やっと蝉が鳴き出して、夏らしい猛暑がやってきたお盆をゆるりゆるりと書きつつ、資料読みっの日々であります。
★ただ、ふるさとを無理やり追われた福島の人達の悔しさや、津波でふるさとを無理やり奪われた人達の悲しみはそんな小生にも分かります。
★さぞ今年はつらいお盆なのだろうと……
★心よりふたたびふるさとを取り戻せるよう祈っています。
★ベイビー!そんなお盆だよ。
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