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赤坂の事務所で

夏雲

★写真は三日前の午後の典型的な空です。

★さて、本日は6日の日に引き続いて某シナリオコンクールの審査を赤坂の事務所で行いました。

★審査員同士話して分かったのは、以前よりシナリオ教室でシナリオの書き方の基礎を教わった応募者が多く、書式の書き方設定のあり方等はどれも最低限の基礎を踏まえる作品が多くなった。

★ただ、圧倒的に個性のある作品が極めて少なくなってきたので、審査の方もしっかりと初めから最後まで読み続けなければならなくなり、審査は以前より大変な作業になったという事だ。

★テーマとかモチーフとかに個性が出るので、シナリオは教えて教えられるものではないという考え方の小生としては複雑な心境です。

★20年ほど前から審査はやっているが、勿論以前の審査がいいかげんだったわけではなく、それなりに懸命に読み審査をしていたのだけれど、昨今はこじんまりとした書き方の基礎をクリアーした作品が多い。

★それはいいのだけれど、個性と言うものは観察とか体験とかに裏打ちされて、出てくるものだし、好奇心のあり方によって多分に作品を書く傾向が違ってくるものだからである。

★小生もシナリオ教室で色々教えているが、基本の書き方は別として、どう自己の裡の個性をこの画一化教育を施された者に発揮すればよいのかと言う事を教える事は大変難しい。

★あの3.11の大災害があって、どこかで生きると言う事の価値観が変わって、作品も変わって来たのではないかとの思いは、今回に限りは見つける事が出来なかった。

★残念なことである。

★書く事だけについてではないが、必死で書いた1本。これだけは形にして世間に発表したいという心の底からの作品を書かねば駄目だ。

★農夫が命懸けで作物を造るように、漁師が懸命に魚を捕るように作品は書きたい。

★自戒もこめて、そう思う。

★審査終わってFさん、Hさんと食事して軽く一杯。

★帰りついたが、頭の中はぎちぎちに何かが詰まっているみたいで、こういう疲れは中々簡単には取れない。

★そういうわけで、熱い夏は始まったばかりだよベイビー!
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theme : 雑記
genre : 日記

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プロフィール

G.C(グランド・キャノニオン)

Author:G.C(グランド・キャノニオン)
G.Cことグランド・キャニオン・ビリーブ・ミーこと高貴な谷、つまり 高谷信之のこれはブログです。

G.C(ジードットシー)は1972年からNHKラジオドラマを約80本書き、映画、テレビ中学生日記等主にNHkのシナリオを手掛ける。【ラジオドラマ】「枝の上の白色レクホン」では、芸術祭大賞をとり同じく『天主堂』ではギャラクシー賞優秀賞をとる。
また若者たちと劇団ギルドを1999年に立ち上げ、20年続け、37回公演で2018年秋解散した。70代後半に向かい、演劇のプロジェクト、あくなき、小説・演劇・シナリオの挑戦創造に賭けており、また日本放送作家協会の理事は岩間良樹理事長の時代より20年以上続けた。
他に長崎県諫早図書館・壱岐未来座等のシナリオの書き方、演劇の演出講師、指導等もしている。

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