★写真は「風と雲と魂と」―シベリア鉄道の晶子-の集合写真です。
★さて、一昨日2018年11月18日ですが、マチネー14時~の6回目の公演を無事終わりまして、19年8か月にわたる劇団ギルド及び劇団ギルドG.Cの全公演を終え、解散致しました。
★20年近くに渡り、ご支援、ご協力いただいた皆様、そして、見守って助けて下さった皆様に心の底から感謝とお礼を申し上げます。
★その間39回の公演をやることが出来、中には小劇場としては異例の65回と言う公演「誰?」も出来たことは幸せでした。
★多分延べにして、約10万2000人の方に観ていただいたことになります。勿論延べなので、この中には30回以上観ていただいた方もあると思います。
★本当にありがとうございました。
★私の場合、書くというリングに立つまでに時間が掛かります。今年多分3月頃に題名が決まり、与謝野晶子を書こうと決意して、(構想を持ったのは数年前ですが)書きとめたノートによると、6月17日の夜中に「肌重ね、なお抱きても、交わらぬ、心の闇よ、薄き吾が肌」という歌をでっち上げまして、なんとなく晶子に近づけたような気になりました。
★それでもなお、書きだすというリングに立てず悶々として、今年10月の中旬頃にやっとリングに上がったように思います。
★私の場合はリングに上がれば、途中で途切れる事はありません。途切れればパンチが当たってダウンされてしまいますから、パンチを繰り出すだけです。
★ただ、中々リングに立つまでの準備期間が人の5倍ほどかかるのだと思います。
★今日ビデオで坂元裕二という脚本家の創作過程のドキメントの録画を見て、ビツクリしたのですが、精密な人物設計図を書き、プロット的ストーリー的な物を何度も書き直し、書き始めて、書き直し、行き詰まり、紙に人物関係図を書き改めて、ようやく原稿が一気呵成にかかれる道のりを観て、驚愕してしまいました。
★こんな作業をしなければ、書けなので有れば、私はとっくの昔にノイローゼになってしまうでしょう。
★勿論リングに上がる前は、資料を徹底的に読み、実際の人物を徹底的に調べます。しかし、自分の書こうとする人物は歴史上の人ではないので、それからかなりの時間をかけて、自分と向き合い煩悶するのです。
★そして、最初に書いた歌が「身を重ね、抱きてもなお交わらぬ、心の闇よ薄き吾が肌」となった時に私はリングに立ちました。
★ダウンさせられたか、ノックアウトしたか、判定勝ちか判定負けかは、お客様にゆだねる処ですし、芝居と言う物は役者と、スタッフの総合表現力で成り立つものです。
★ですから、私には極端な言い方をすると演出プラン等ありません。稽古が演出プランであり、スタッフ各人が持ち寄った曲や音、光、動画や画のアンサンブルが出来上がった時が演出プランの完成になるのです。
★私にはリングに上がった脚本家が書けなくなったり、引き返すという事は考えられないのです。そんなところで考えていれば、だって、パンチでノックアウトされてしまうでしょう。
★あのNHKの坂元氏のドキメンタリーを観て、「脚本家って大変ねー」等と思う人が大部分なのだと思うとぞっとします。
★十人の作家がいれば10通りの書き方、苦しみ方が有るという事です。
★今回の劇に出て来た与謝野晶子の歌の上記の歌だけは、作・高谷 信之の歌です。
★芝居とはそんな虚実ないまぜの世界なのです。
★そんな虚実皮膜の世界に長くお付き合いいただき、本当に感謝いたします。ありがとうございました。
★現在構想としてはあんなリング、こんなリングといっぱいありますが、健康あってのリングです。
★リングに立てるよう、応援お願い致します。
★今回劇団ギルドの元メンバーがスタッフとして助けてくれました。本当にありがとう。そして、今回この企画に集まってくれた仲間にも大きな感謝とお礼を言います。
★支えてくれたスタッフの方々、そして何よりも厳しく観てくださった皆様に心よりお礼申し上げます。★ありがとうございました。無事劇団ギルドは幕を下ろすことが出来ました。★長くなりました。明日から稽古の過程など、折々に伝えて行き、ブログも今年いっぱいぐらいで、場所を変えてまた書こうかな等と考えて居ます。
★本日これまで。おやすみベィビー!また気が向いたら。
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