★写真は鉄腕アトムの銅像です。
★先日脚本家の巨星橋本忍さんが亡くなられた。七人の侍や砂の器、張り込み等の本は一流で、おそらく誰もこの脚本家は超えられないだろう。
★2年ほど前、脚本家連盟で、パソコンのワープロ打ちである、橋本先生の原稿の校正をおおせつかった時は、緊張で震えるとともになんと名誉な事と、嬉しかった。
★元気で立派な、シナリオの有り方と言うものに対するご意見を滔々とした品のいい文章で書かれていた。
★お元気だったのに、天は無情だ。
★ニール・サイモンも亡くなった92歳とかである。
★いずれも天寿を全うされたという言い方で済まされてしまうのだろうが、この両人のやられた仕事はすごい。
★橋本忍と別れた黒沢明の映画がどれだけ駄目になっていったかを考えてみれば済むことだ。
★また、ニール・サイモンやエリアカザン・ヒツチコツク亡き後のハリウッド映画の凋落はめまぐるしい物がある。
★自主映画に近い低予算映画「激突」で注目されハリウッドの買われた(この場合は買われたが正しい)スティーブン・ピルバーグは。
★次に「ジョーズ」という身もふたもない娯楽映画の出来損ないを造り、以来真っ逆さまにあのハリウッド映画は陥落して「スターウォーズ」からついに「アバター」まで行ってしまう。
★そこには、何の人間ドラマもないし、人が生きるという事の真摯さのカケラもない。あるのはスペクタクルと、スリルと張ったりだけだ。
★おまけに橋本忍も菊島隆三もいなくなった、もう死に体の黒沢映画をジョージ・ルーカスを伴ったスピルバークがアメリカから訪ねてきて、「此れこそが映画だ」と護摩をすって、本人たちは何の人間も描けていないスペクタクルを次々造った。
★こうしてハリウッド映画はもう誰にも顧みられなくなった。かつては、黄金の脚本と、星のようなキャメラと、太陽のような監督の下で、人々の心を震わせたドラマは何処にもなくなった。
★其れにもまして、インチキ盗作作家のM谷とかいう奴がパクルだけパク食って、ニール・サイモンを俗化させたのである。
★ああ、こうした巨星が落ちることにより映画は凋落した。
★私はそう思う。そうとしか思えない。
★話変わってそれにしても、安田純平さんの事はどうでもいいのだろうか?
★10年以上前、日本放送作家協会で招き公演をやっていただき、其の折に飲んで話したが、志の有る世界に対して、軸のぶれていない好青年だった。
★金足農業の寄付金に水を差すのではないが、テロリストがつけあがると言っても、1億数千万円で人一人の命が救えるなら、皆
1日昼飯を抜いても、安田さんを救うという若い輩はでてこないのか?
★何? そんなことをしたらテロリストがつけあがるって?日本・アメリカ・ロシア・中国・北朝鮮といずれもそうした独裁国が無くならない限り、格差の世界が無くならない限り、テロは無くならないのだよ。
★今日は長すぎた。本日これまで。気が向いたらまた明日。
★明日のジョー!
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