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悪いけど猪の味方だ

台風一過の空堀川

★写真は台風の後の空堀川である。

★写真ではよく分からないが、水がかなり濁っていて、元々その名の通り、堀が空のように水の少ない川だけれど、両岸の草木がなぎ倒されているので、相当の高さまで水は上がって来たらしい。

★台風とか逆に日照りとかで水が無くなると、家人は決まって「どうやって魚たちは生きているのだろう?」とか「魚たちは死んでしまったんじゃないか」とペシミスティックになる。

★小生は大丈夫、魚はちゃんと岩陰の中でじっとして生きてるさ、増水した川に流されるほど馬鹿じゃない。と意見は分かれる。

★人生と言う奴には随分と家人は楽天的で、逆に私は極端にペシミスティックな臆病者だ。

★ただ意見が一致するのは猪が町のショッピングモールに乱入したとか、熊が町へ降りて来たというニュースでは。

★こうしたテレビのニュースには救いがない。

★動物に噛まれたり、殺されたりした人間には同情するが、テレビのニュースなどで、4人コメンテーターが居て、猪の乱入のニュースの映像が流れた後の感想のコメント。

★誰一人として、「気候の変動を人間が造りだし、町の発展が、動物たちを追いつめてしまったんですねー、何と人間は動物に対して罪深いことを平気でやっているのでしょう」とは言わない。

★ネツトからの攻撃が怖いのか、あらかじめ食レポのようにお世話になっているので、まずおいしい。同様に人間が全て正しくて、動物は全部間違っている。という前提で台本が出来ているからなのか?

★ともかく餌を探して、けなげに島から泳いで渡って町へやってくる猪の味方です。私も家人もそこだけは意見が分かれません。

★動物は人間より頭もいいし、歴史もあるぞ。人間て、たかだか46億年の中で、80万年前とか前からの新参者で、地球を破壊して、互いに懲りずに殺し合ってる。今度そういう芝居を書きたい。

★餌を探して里に下りてくる熊や猪は生きるためにやっているだけだ。人間も生きる為?じゃあフィフティー、フィフテイーじゃねえか?
なに?違う!こりゃまた失礼しました。お呼びでない。

★本日これまで。お休みベィビー!また明日か気が向いたら。
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本との別れ

富士と三日月
★写真は台風一過の10月23日夕方の写真です。23日掲載の写真は雨の降りだした1週間ほど前の物です。

★世の中がどうあろうと、この景色と別れて、引っ越しすることになった。引っ越しは10年ぶりくらいである。

★劇団の事務所を閉鎖しての割合簡単な引っ越しは数年前にやったけれど、本格的な引っ越しは10年ぶりぐらいかもしれない。

★何しろ引っ越し貧乏とはよく言ったもので、結婚して以来、つまり家庭と言うものを持って以来48年の間に、阿佐ヶ谷の4畳半から始まって、12回位引っ越した。劇団事務所の引っ越しを入れると15回程か。

★16回目は流石に爺と婆で、大変な事に成る。

★何が大変と言って、仕事の関係の本や書類を大量に処分しなければならないからだ。

★たかが10hmへーべの一部屋縮小と言っても、本の数は半端ではない。しかも、もう棄てる以外に道の無い本が有りすぎる。

★普通本の中の紙は白いのだけれども、茶色を超えて赤銅色に限りなく近づいている。

★「ヘルダーリン詩集」・「春の奔流」ヘミングウェー・「演劇論」ドニス・ディドロ著奥付を見ると昭和十五年とある。勿論そんな頃に生まれていたわけではないが、学生の頃古本屋で買った本だ。なんとタイトルの演劇論が右から左に流れている。

★でも思い出すと、マガルシャック著の「スタニスラフスキー・システム」に何とも納得がいかずに、その後読んだこのディドロの演劇論で目からうろこになった事を思い出す。

★そこには古い新劇が良く言う役の解釈とか、心を演じるという事の全く逆の事が書かれていた。

★「稽古では形を示しなさい。形を示してやるべきことをやれば、もしかしたら芝居の神様が本番に、その役の魂をあなたの中に落としてくれるかもしれません」とスタニスラフスキーは稽古の中で言っていると書いてある。

★「本や役の解釈とか、役の心とか魂の理解とかからは何も生まれてこない」と彼スタニスラフスキーは言っているとドニス・ディドロは言っているのである。此れは恐ろしい程の説である。

★勿論彼、スタニスラフスキーの演劇論がその過程、その都度によって変わってきたこともあろう。しかし、誤訳の誤解で新劇の歴史があったとしたら、大変な事だ。

★「特権的肉体論」という言い換えで唐十郎が演劇論をそれなりに書いたのも、一分の理があるかなと思ってしまう。

★勿論形を稽古することが全てではないことは分かっている。

★それはともかく、トーマスマンやディケンズ、サルトル、ジャン・ジュネ等の古い文庫やガストン・バシュラール等の本が多い処を見ると、私は西洋カブレから芝居を始めたのかなと思ってしまう。

★18歳まで、ほとんど本は読まず、夏目漱石の「吾輩は猫である」と、先輩に強制的に渡された三好十郎の戯曲集の他何も読まなかった。

★18歳で大学へ来てから必要に駆られ、本を読み始めた私のこれらの本は、全ての始まりで有り、ささやかな物書きとしてやってこられた本当に未熟な教養の始まりの本なのだ。

★そんなことを思って感傷に浸っていると、本の葬式が出来ないうちに、自分の葬式になってしまう。だから、とにかく断腸の思いで、本を捨てる。処分する。

★それは自分自身の青春の思い出やケチな教養との、感傷抜きの完全な決別でもある。でもそれで果して、大人に成れるのだろうか私は・・・・

★反省!ブログはせめて3行にまとめたいものである。

★本日これまで。お休みベィビー!また明日。


theme : 独り言
genre : 日記

嗚呼、この国には居たくない

初秋の夕焼け

★写真は、怪しくも絶望的な空。

★あまりにも素晴らしいこの国に、反吐が出る。国と言うより、国民の選び方にへどが出て、倒れそうだ。

★だからこの国を捨てて引越しすることに決めた。

★決めたけれども金がないので、仕方なく、同じこの国の、すぐ近くのもう少しコンパクトな処に引っ越すことにした。

★まあ、1部屋減るので、断腸(ダンチョネ)の思いで、断捨離とか終活とかいう、一番嫌いな言葉のとおりに、本や資料を捨てる。
更に捨てる。

★〽 沖のカモメに深酒させてよー、愛しあの娘と朝寝するダンチョネー。

★一緒に朝寝する愛しあの娘もいねえけど、断腸の思いだけは分かる。もう嫌だ、この国のぬるく選挙にもいかねえ。行ってもマスコミの言う事に洗脳されて「自民過半数超えか?」等を信じて保守的な爺と婆だけが投票する国。

★だって昼3時過ぎに投票所に行ったら、この前の選挙は、廊下に行列を作っていたのに、今日は5,6人の年寄りばかりだ。

★若者よ、選挙くらい行け!嫌なら嫌でいいから、政権を倒すくらいのデモでもやって見ろ!

★ヤケ酒も飲めないので、ダンチョネ節はまた、団地よね節を逃れられず、断腸の思いで、聞くが、阿久 悠・矢代亜紀の舟唄も、
小林旭の旭のダンチョネ節もいいが、やっぱ、ちあき なおみの、神奈川ダンチョネ節が最高だね。

★もう意味不明だよ。意味不明の国なんでいいだろう。

★本日これまで。お休みベィビー!また明日。

theme : ひとりごと
genre : 日記

寒すぎる秋の暖かい話

猫と鳩
★写真は銀杏の実で出来た、猫と鳩です。

★猫を亡くし、そしてつい先日鳩を亡くしたので、銀杏で出来た猫と鳩を近所に住む方が、わざわざ持ってきてくださいました。

★また悲しみの涙がこぼれましたが、嬉しいことです。

★風が吹いたり、息を吹きかけると猫の尾と鳩の尾が揺れるのです。素敵です。ありがとう。

★あまり選挙で吠えてばかりにいるので、こいつ狂ったんじゃないかと思われるのは全然構わないが、たまには優しい話を。

★でもどんなに台風が来ても、カケとモリの蕎麦だけは当日食わねえぞ!

★あっ、また吠えてしまった。

★本日これまで。お休みベィビー!また明日。

theme : ひとりごと
genre : 日記

秋の烏瓜

烏瓜
★写真は秋の烏瓜である。特に文章との意味合いはない。このブログは一応写真を入れているので、入れたのです。

★言うまいと思うが唇寒し秋の空で、選挙である。

★演説を聞くと、どの党の代表も敵の党、或いは利害の相反する党の悪口だけである。

★こんな演説を聞いていたら、子供たちが健全な大人に成るわけがない。別に健全でなくともよいが、個性的で時に乱暴でも心優しい大人に成るはずはない。

★そしてその後は政策そっちのけで、イメージばかりを訴えている。イメージを持ち具体化して表現するのは吾々遊民や芸術の徒に任せておけばいい。

★あんたらはどんな政策をどう実現するのかを言ってほしい。一つもない。自衛隊を認めないのなら、現に存在する自衛隊員とその家族はどうするのか、まさか全員クビして民間の企業にわりあてるのか?

★全員を国境など超えて、国際救助隊にして災害に駆けつけるとかにすればいい。例えばそういう案が出ない。

★消費税を上げないなら、何処の役人や、何処の代議士の何を削って、福祉や学校や老人の予算にするのかの具体性が何処にもない。

★老人福祉が苦しいなら、元気な老人がもっと働ける場を作れ。

★お前らは選挙と言うエンタテイメントをやってるのか?だろうな、図星だ。

★どう見たって、安倍は悪代官で逃げ回ってるんだから、そんなことはどうでもいい。自分をごまかして、憲法を変えようとするこの越後屋をやっつけるにはどんな具体的な政策をどのように実行するのか?

★それが見えてこない。そしてマスコミの意図的な世論操作である。

★先日留守番電話に女のテープの声で、アンケートの質問が入っていた。あなたは選挙に行きますか?
行くと思われる方は1を押してください。行かないという方は2を押してください。まだ分からないという方は3のボタンを押してください・・・・途中で切れた。

★人手が居ないからと言ってこんなずさんな女の声の録音で、電話から集めて取った統計を世論のアンケートで「自民過半数を越すか」等と新聞に一斉に書いているのか?

★大体今時固定電話を持っているのは年寄りだけだ。家は劇団が有るから仕方なく固定電話をつけている。

★そんな年寄りの処へオレオレ詐欺ではないと安心させ、録音機にボタンを押させて、「はい、そろいましたこれが世論です」と発表しているのか?

★本当に益々俺の中のアナーキズムが増幅しそうだ。インチキなイメージばかり語るな、政策で論争してみろよ!

★本日これまで。お休みベィビー!また明日。

theme : とりあえず書いとこ ~ф(゜゜)
genre : 日記

小さな秋の小さな出来事

秋の空の雲

★写真はわが家の近くの、線路脇の今日(昨日5日)の空です。

★朝、飼っているというより、保護していた小さな生き物が旅立ちました。

★詳しく書けないのが残念ですが、小鳥の雛で台風18号の後に枝の巣、或いは親から吹き飛ばされて建物の間に転がっていました。

★生き物がほっておけない家人が家に持ってきましたが、既にその時、親鳥からの免疫の元となるミルクのようなものをまだ飲んでいないようで、足やあちこちにおできのようなものが出来ていました。

★とりあえず水とあわや大豆、麦などを与えて、様子を見ました。

★さるお役所に連絡すると、法律によって(と言うニュアンスで)其のまま、元の場所に帰してくださいとの事。結局人の手で飼うと餌も取れず、死んでしまうという事なのだそうです。何処で拾ったのかだけ聞かれました。統計を取っているのだそうです。

★とはいっても、目の前の自力では生きていけないような生後1週間ほどの雛を、元の場所の枝か高い処へ戻せと言っても戻した途端死んでしまうのは明らかで、わざわざ小鳥を殺しに帰すようなことはできません。

★獣医さんの処へ行き診察してもらい、抗生物質と傷薬をもらい、餌をやり何とか生き延びていました。

★しかしやはり免疫力の無さには勝てなくなって、くちばしの中の喉の奥にも何かで来たらしく、餌が呑み込めなくなり、ライトや柔らかいタオルで温めたりしたのですが、昨日早朝ついに力尽きてしまいました。

★それがどうしたというような話ですが、近くの優しい親子の方が駆けつけてくれたり、知り合いの獣医さんに相談したりしたり。ネットで検索したりして、あらゆる力を尽くしたのですが、悲しい思いをしました。

★それがどうした?というようなことですが、改めて命の尊さと、はかなさをつくづく感じました。

★話変わって、昨日W・サローヤンの短編の芝居を見てきました。小品で小さなところでやったのですが、中々素敵な芝居でした。

★ふと、その時思いました。トランプ大統領は子供の頃、サローヤンとか、マークトウエーンとかサリンジャーを読まなかったのでしょうか?

★安倍とか、小池とか前原とかいうやつらは、下村湖人とか宮沢賢治とか小川未明とかをきっと読まずに育ったのでしょう。

★だから、ああいう事が出来るのだと勝手に思ってしまった小生です。

★そういえば私も子供の頃は親に買ってもらった「卵のひみつ」と「母を訪ねて三千里」しか読んだことはありません。

★本を読みだしたのは20歳を過ぎてからでした。人の事は言えねえな。

★本日これまで。お休みベィビー!また明日。

theme : 今日のつぶやき。
genre : 日記

選挙の原風景

公演の森林
まるでジャングルのような近くの公園の森です。

★もうどうでもいいという思いになってきました。声高に怒鳴っても我々国民には何の選択肢も無いのだから。

★7年程前「十二双川物語」と言う芝居をやりました。その中に描いたのですが、昭和28年頃だったと思います。

★今にも壊れそうなミカン箱の上に立ち、白い少し汚れたたすきに自分の名前を書きたすき掛けにして演説していた人を遠巻きというか割合近くで、他の子供達と聞いていました。

★大人はほとんど周りで聞いている人はなく、好奇心あふれた子供が、まるで生きた動画の紙芝居を見るように選挙演説を見ていたのです。

★後でわかったのですが、某野党のトップのリーダーの方でした。ただ、わざとではなく、その人のグレーのズボンが破れて穴が2,3か所あったのです。

★僕らも小学5年くらい。勿論貧しくて、ボロの穴の空いた半ズボンをはいていました。

★勿論選挙権もなく、演説の意味も分からなかったけれど、その人はこれからの日本を語り、大人と子供の夢をしっかり語っていました。

★あー、この大人は嘘を言っていない。とぼんやりと感じました。

★ぼろの背広とズボンで熱っぽく語る日本の未来。

★もう春・冬・夏と休み毎に働きに行かされていた貧乏な小生は、一生懸命その人の話を聞きました。

★そういう人が、この貧しさを何とかしてくれなければ何ともならないからです。

★なんか学校の授業とは違う感動がその演説にはありました。彼は本当に懸命に語っていました。大人は周りにあまりいなかったのです。

★それでもそのやせた男の人の目はキラキラ光っていて、本当に信じられたのです

★多分政治家もその頃は本当に国や国民の生活を何とかしようと頑張っていたのです。

★それが、私の選挙の原風景です。

★選挙は何と遠いところに来てしまったのでしょう。

★国とか国民を良くしようとか関係なく、手前の利得の為だけで、人気のある方に右往左往する。

★そこには権力を手にして、利権をいかんなく物にして税金をぼったくって楽をしようと言う者しかいないのです。

★もう当分政治の事について書くのは止めたいと思います。虚しすぎます。

★国民全員の現政治家拒否投票権はないのか?

★一度全員で与党も野党もあらゆる議員を拒否して、無政府でやってみようよ。すっきりするぜ。

★北朝鮮のロケットはどうするって?黙っていれば空の上を通っていくだけだよ。

★10月1日から赤い羽根の運動が始まります。

★私は1回も買ったことはありません。だってこの羽、両親が健在でものすごく兄弟が多く、失業していたりして本当に貧しい家庭に1回もその援助なり恩恵が来たことはなかったのですから。

★一家8人が1日おきに素うどんとか、おかずは沢庵だけの麦飯夕食。畳は既にただの藁に擦り切れ、薄縁が買えず、新聞紙を割れた床の上に敷いていての生活は、冬は凩が床の下から吹き上げ、夏はその藁の中に住み付いたダニと蚤のかゆさと、夏の暑さに眠れなかった日々でした。

★そんな生活を誰かが助けてくれたことはなかったのです。時に東京の親せきから送られた衣類や食料には、涙をこぼしたものです。

★そろそろ各家庭に、テレビや洗濯機が家庭にも入る頃の事の話です。

★今もろくに食事の出来ない児童がいるという話です。あれから64年もたっているのに、まだ飯もろくに食えない児童がいる現状を立派なブランドの衣裳やスーツを着た人間が、何を語ったって説得力なさすぎます。

★現に私の国民年金は月5万を割っています。昨年は月36,000円でした。

★借金ができやすくなっただけで、64年前と何も変わっていません。

★本日これまで。お休みベィビー!また明日。

theme : 今日のつぶやき。
genre : 日記

プロフィール

G.C(グランド・キャノニオン)

Author:G.C(グランド・キャノニオン)
G.Cことグランド・キャニオン・ビリーブ・ミーこと高貴な谷、つまり 高谷信之のこれはブログです。

G.C(ジードットシー)は1972年からNHKラジオドラマを約80本書き、映画、テレビ中学生日記等主にNHkのシナリオを手掛ける。【ラジオドラマ】「枝の上の白色レクホン」では、芸術祭大賞をとり同じく『天主堂』ではギャラクシー賞優秀賞をとる。
また若者たちと劇団ギルドを1999年に立ち上げ、20年続け、37回公演で2018年秋解散した。70代後半に向かい、演劇のプロジェクト、あくなき、小説・演劇・シナリオの挑戦創造に賭けており、また日本放送作家協会の理事は岩間良樹理事長の時代より20年以上続けた。
他に長崎県諫早図書館・壱岐未来座等のシナリオの書き方、演劇の演出講師、指導等もしている。

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