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芝居における数々の間違い

稽古2

★写真は半立ち稽古の様子です。

★さて、稽古は本日から本格的な立ち稽古に入りました。

★まだセリフが頭に入ってはいても、躯の中に完全に落ちていないので、お互いの交流や、相手のセリフを受けるという事が出来ていません。

★まあ、焦っても仕方がないので、徐々にという事であります。

★本日は久しぶりに岡村が稽古の終り頃稽古場へやってきました。

★それじゃあ、という事で終わって皆で飲みに行きました。

★小公演といっても小屋の大小、登場人物の多い少ない公演回数に関係なく、稽古にかかるエネルギー力は同じです。

★小公演だからと言って、簡単に出来るもではありません。大小にかかわらず一つの公演を打つためには相当の負担と相当の労力、そして相当の才能とその鍛錬が必要なのです。

★それはともかく、今変換をしていて気づいたのですが、芝居に関して言葉の読み違いや勘違いが多いので驚きます。

★まず役者の登場これはなんとよみますか?トジョウジンブツと書いても変換できません。城に登るのは登城(トウジョウ)役者は正確にはトジョウと読みます。ですが、これでは変換できません。なぜなら、広辞苑や新明解国語辞典でもとうじょう登場とあります。これは辞書の間違いです。どうやら辞書の編集者に芝居の専門家が居なかったようです。

★役者が登場(トウジョウ)してくるとは言いません。その証拠に、登退場(トタイジョウ)という言葉はありますが、トウタイジョウとは言いません。

★こうした辞書の誤りは困ったものです。典型的な例が明転(アカテン)此れも歌舞伎用語が原点で明るい中で転換をやることです。暗転(アンテン)は暗い中でやる転換です。これも辞書には載っていないので、あかてんと書いて変換しても赤点としか出てこなくて、めいてんと本来ない言葉を変換すると明転という本来ないはずの言葉が変換されてきます。

★今ではその意味まで間違っていて、平気で「灯りが点く」と書くべき処を明転(メイテン)等と書いたり、大声でよく知らない高校生などは「メイテン・メイテン!」(つまり灯りのスイッチを入れろ!)と叫んでいたりします。

★ちなみに灯りが入るは灯りで、明りが入るではありません。それを言うなら。舞台明るくなるです。

★もう一つ間違いやすいのは幕間(マクアイ)です。これは変換できますが、マクマに弁当を食べよう等と平気で言っている人がいます。

★芝居の用語は特殊だし、また芝居の約束事が色々あるのに、平気で下手がら主人公が出てきたり。上手が上座下手が下座という事も分かっていなかったり、平気で上手奥を玄関にして、下手奥を座敷に造ったセツトでやっている芝居があります。

★芝居には上下(カミシモ)東西(トウザイ)南北(ナンボク)と決まりごとがあり、それぞれ位の高いとか、勢いのあるうちは上手で喋べり、勢いが落ちたら下手とかの決まり事、つまり芝居の基礎を誰も教えないし、間違ったまま、用語が使われたりしています。

★いつも思うのですが、しっかりした基礎を教えないまま、芝居をやっている者が如何に多いかという事です。

★歌舞伎や能のように、伝承という事の出来ない小劇場や新劇。、こういうジャンルはやがて滅びます。本当にこのままでは滅びます。

★今日は横道にそれましたが、こうした間違えは口幅ったいようですが、正しく直して、新しい人に伝えていきましょう。

★本日これまで。おやすみベィビー!また明日。





theme : 伝えたいこと
genre : 日記

プロフィール

G.C(グランド・キャノニオン)

Author:G.C(グランド・キャノニオン)
G.Cことグランド・キャニオン・ビリーブ・ミーこと高貴な谷、つまり 高谷信之のこれはブログです。

G.C(ジードットシー)は1972年からNHKラジオドラマを約80本書き、映画、テレビ中学生日記等主にNHkのシナリオを手掛ける。【ラジオドラマ】「枝の上の白色レクホン」では、芸術祭大賞をとり同じく『天主堂』ではギャラクシー賞優秀賞をとる。
また若者たちと劇団ギルドを1999年に立ち上げ、20年続け、37回公演で2018年秋解散した。70代後半に向かい、演劇のプロジェクト、あくなき、小説・演劇・シナリオの挑戦創造に賭けており、また日本放送作家協会の理事は岩間良樹理事長の時代より20年以上続けた。
他に長崎県諫早図書館・壱岐未来座等のシナリオの書き方、演劇の演出講師、指導等もしている。

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