コートなしでは寒い

★写真は11月30日のベランダから見える富士です。
★午後、久しぶりに床屋へ行く。
★床屋の親父さんが(この人は映画をよく見ているのだが)アニメ映画の「かぐや姫」を観て泣いたというので。
★「それは親父さんの感性が素晴らしいからだよ」と言ったら「そんな風に言われたことねえ」とちょっぴり嬉しそうだった。
★アニメはどうも苦手て、流行というか走りのジブリもたまたま機会があって「千と千尋の神隠し」と「紅の豚」しか見たことはない。
★「隣のトトロ」とかも観たことがない。所詮線と色だしマンガだと思ってしまう。
★活字と今風で言えば動画で育った世代なので仕方がないと思う。
★自分の中に実感がなければフィクションを夢として頭の中で描けないからだ。
★マンガもギャグ漫画以外の劇画やストリー性の漫画はほとんど受け付けない。
★唯一つ家に全巻あるのは「明日のジョー」だけだ。
★食わず嫌いではないが、少年ジャンプとか週刊の漫画雑誌をあえて買ったことがあるが、最後まで全部読み切れず、捨てたことが2,3回ある。
★リアリティーを持って読めないのだから仕方がない。
★話は大分それてしまったが「かぐや姫」には70ぐらいの年寄りを泣かせる何かがあるのだろう。
★さて、現実はこれからの寒さをどう乗り切るか、生き延びるのかという話になる。
★床屋は近所だからとなめて自転車で出かけたら、北風が寒くて震え上がった。
★床屋を出て、厚手のタイツというか股引を3っつ買った。
★薄手の股引では冬を越せそうにないと思ったからだ。
★夜京都に住む昔の芝居仲間M君へいただきもののお礼の電話をしたら、20代の後半か30の頃、阿佐ヶ谷に住んでいた吾がアパート四畳半に一時彼はいたのだけれど、「阿佐ヶ谷の駅から晴れた冬の日は富士山が見えたとあんたが言っていた」と言う話をきいて、ハッと胸を突かれた。
★高いビルが建ってしまい、富士山は阿佐ヶ谷の駅からは見えないし、あの富士の見えたころから40年という年月が経ってしまった。
★その間、自分の中に何が生まれ、何を失ったのか、考えると胸が痛くなるようだ。
★M君も肺気腫の胸をかかえて、月一度大学へ勉強に通っているという。その勉学心、向上心は素晴らしいことだ。頑張れ!
★時々、ネット喫茶でこのブログを読んでくれているらしい。ありがたいことだ。
★本日も雲一つない空にきれいにベランダから富士山が見えました。

★お休みベイビー!また明日。