友川カズキの「トドを殺すな」

★写真は西武園から東村山行きの単線の電車の後姿です。
★さて昨日このブログへアクセス数は少なかったのですが、師走の夜の電車を増発せよという意見には5拍手もいただきました。
★ありがとうございました。
★たまたま夜テレビを観ていたら、なつかしや友川カズキさんが稲垣吾郎の番組に出演していた。
★どこかの?東横ホールの楽屋だったと思う。由利徹さんとたこ八郎さんに会った時のような気がする。
★あるいは他の場所か2度程直接会ったような気がする。
★相対してゆっくり話したと言う事は無いが、まだ友川さんも若く、小生も若かった。
★それから幾星霜、しばらくぶりに観る友川さんはすっかり粋な老紳士になっていて、相変わらず競輪をやったり、酒びたりでの生活をやっているらしい。
★でも昨今は作家もそうだがアーティストも貯蓄型の作家や歌手が多く、破滅型の作家やアーティストはほとんどいない。
★世が世であると言ってしまえばそれまでだが、彼のようにその生き方を貫きなお泰然と欲の無い素晴らしい顔をしている人は素晴らしい。
★番組の最後にギターを片手に歌い出した、ご本人の作詞作曲の「トドを殺すな」という歌は圧巻であった。
★多分こういう人は中々メジャーではとりあげられないのだろうが、素晴らしいの一言に尽きる。
★昔「太陽がいっぱい」というアランドロン主演の映画で鮮やかなヒロインを演じたマリー・ラフォレに何があったかしれないが薬物に手を出し転落してどん底まで堕ちてしまった。
★小生の親友のA君等はマリー・ラフォレのモノクロの写真を宝物のように持っていて、小生にくれたような記憶がある。
★さて、そのマリー・ラフォレ、色々あって年をとり再起を期して、パリの下町の酒場で歌い始めた時のシャンソンのLPレコードを買った。
★昔その一部を芝居で流したこともある。
★その歌はほんとうに壮絶な実在感のある歌で、身ぶるいして聞いたものである。
★それとは違うが酒井のり子も今芝居で最後のたった一度の再起にかけているという。
★地獄を見た人間は強い。その強さで生き抜いてほしいと思う。
★友川カズキはなにも悪い事をしたわけではない。いつの頃からか地獄の底を這うような生き方を自分でチョイスして生きてきた。
★その事で歌がうまくなったとは思わないが、それでも、歌の実在感が圧倒的なのである。
★やはり、人は生き方が全ての表現行為に現れる。
★生き様(いきざま)なんていう間違った言葉は使うなよ。ベイビー!。
★ざまとは汚い事に向けて使う言葉だ「あんな死にざまはないね」なんていう時にざまは使う。
★生きると言う事はどんなに泥だらけになって生きようと美しい。
★だからイキザマなんていう間違った言葉は使ってほしくない。
★なんて今夜は偉そうになってすみません。
★一度機会があればみなさん友川カズキを聞いてみてください。
★本日は歯医者に行ったのみ。
★おやすみベイビー!また明日。